C++ - 多重継承

クラスの継承は、上限関係なく継承する事ができる。この時注意しなければならないのが、同じクラスを継承する時である。

この時、ClassAはParentクラスのメンバを多重に継承する事になるため、コンパイラはどちらの基底クラスのメンバを参照するかわからなくなる。この多重継承を打破するには、Parentクラスのコピーを1個にしてClassAが継承すればよい。

このような多重継承をなくすための機能を「仮想基本クラス」といい、virtualキーワードで指定したクラスは、コピーが一つしか生成されない。

#include <iostream>
using namespace std;

class Parent
{
public:
  void func_parent()
  {
    cout << "class Parent func()" << endl;
  }
};

//Parentクラスを仮想基本クラスとして継承
class Child1 : virtual public Parent
{
public:
  void func_child()
  {
    cout << "class Child1 func()" << endl;
  }
};

//Parentクラスを仮想基本クラスとして継承
class Child2: virtual public Parent
{
public:
  void func_child()
  {
    cout << "class Child2 func()" << endl;
  }
};

class Grandchild : public Child1, public Child2
{
};

int main(int argc, char** argv)
{
  Grandchild i_grandchild;
  i_grandchild.func_parent();
  i_grandchild.Child1::func_child();
  i_grandchild.Child2::func_child();
  return(0);
}